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不安型愛着障害とは?人に依存しやすい心理とその背景

大人の愛着障害 不安定型タイプとの付き合い方

なぜこんなにも人間関係に不安を感じてしまうのか

「嫌われたかも」「また見捨てられるかもしれない」──そんな不安に胸がしめつけられ、人との関係がどこか苦しく感じることはありませんか?


誰かに強く依存してしまったり、相手の反応に一喜一憂して疲れ果てたり。頭では「落ち着こう」「大丈夫」とわかっているのに、感情が抑えられず、気づいたときには過剰にLINEを送ってしまっていた……。

このような状態は、単なる性格の問題ではなく「不安型愛着障害」と呼ばれる、心の仕組みによるものかもしれません。

愛着障害とは、他者とのつながりに対する安心感の持ち方に偏りがある状態を指します。その中でも不安型は、「見捨てられ不安」や「相手の気持ちがわからないことへの強い恐れ」を特徴とし、人間関係への過度な依存やコントロール欲求として現れることが多いタイプです。

このブログでは、不安型愛着障害について、心理学的な視点を交えながら丁寧に解説していきます。単に「依存しやすい」「重い性格」と片付けるのではなく、なぜそうなるのか、どのような背景があるのかを深く見つめることで、少しずつ自分自身を理解し、やさしく向き合っていけるようになることを目指します。

「私って変なのかな…」と感じていた方が、「ああ、だから私はこう感じるんだ」と、自分のこころの動きをやさしく見つめ直せるような、そんな“理解の地図”になることを願っています。

目次

不安型愛着障害とは?

不安型愛着障害とは、愛着スタイルのひとつであり、「相手に嫌われるのではないか」「見捨てられてしまうのではないか」という強い不安を抱きやすい傾向を指します。

愛着とは、幼少期に養育者との関係を通じて形成される「人とのつながり方」の土台です。安全に守られ、安心感を与えられた子どもは、「人は信頼できる存在」と感じながら成長していきます。しかし、関係が不安定だった場合、「いつか見捨てられるかもしれない」という前提を心の奥に抱えてしまうことがあります。



不安型の人は、大人になってからもその前提を引きずりやすく、恋愛・友人関係・職場など、あらゆる対人関係において“見捨てられ不安”が顔を出します。

その結果、

相手に気に入られるために無理をしてしまう

LINEの返信が遅れるとパニックになる

何度も「私のこと嫌いになった?」と確認してしまう


といった行動が現れやすくなります。これらの行動は、決して“わがまま”でも“重たい”性格のせいではなく、「安心したつながりを保ちたい」という心の切実な願いの現れでもあるのです。


人に依存しやすい不安型愛着障害の感情と行動パターン

不安型愛着スタイルの人は、「人とつながっていたい」という強い欲求と、「いつか見捨てられるかもしれない」という恐れの間で揺れ動いています。この“矛盾する感情”こそが、日常生活での生きづらさにつながっているのです。


感情の特徴

見捨てられることへの強い不安
相手の少しの変化(返信が遅い・声のトーンが違うなど)に敏感に反応し、不安が一気に高まる


自己否定や過剰な罪悪感
「私が悪いからこうなったのかもしれない」と自分を責める傾向が強い


感情のジェットコースター
喜び→不安→怒り→自己嫌悪と、感情の振れ幅が大きい




行動の特徴

過剰な確認行動
「私のこと、嫌いじゃないよね?」と何度も確認したり、相手の言葉の裏を探ろうとする


依存とコントロールの間で揺れる
距離を縮めたいのに、自分の感情が強く出すぎることで、逆に相手を遠ざけてしまう


相手に合わせすぎる
嫌われないようにと、自分の気持ちよりも相手を優先してしまい、自分が何を感じているのか分からなくなる




このように、不安型の人は「人とつながっていたい」というごく自然な欲求があるにも関わらず、その方法が不器用で、自分自身も疲弊してしまいやすいのです。


不安型の愛着スタイルが形成される心理的背景

不安型愛着の根底には、幼少期の養育者との関係の中で繰り返し経験してきた“安心と不安の交錯”があります。心理学者メアリー・エインズワースの「ストレンジ・シチュエーション法」における研究でも、不安型(アンビバレント型)は、母親の反応が一貫していない環境で育った子どもに多く見られる傾向があることが示されています。

人は本来、「養育者から一貫した応答と安定した愛情」を受け取ることで、安全基地としての信頼を築きます。しかし不安型の人は、この時期に十分な一貫性や予測可能性を得られず、次のような体験を重ねてきた可能性があります。

  • ・甘えたいときに応えてもらえたり、突き放されたりと、関わり方が日によって異なった
  • ・養育者の気分や機嫌によって態度が変わり、「何をすれば愛されるのか」がわからないまま過ごしてきた
  • ・感情表現に対して否定的な反応をされ、自分の気持ちを出すことに不安を感じていた
  • ・過干渉や過保護の一方で、心理的には突き放されるような感覚を抱いていた


このような家庭環境では、「愛されるには努力が必要」「相手に合わせなければ受け入れてもらえない」という信念が形成されがちです。そしてそれは、大人になってからも以下のようなかたちで表面化します。

・恋愛相手に対して過剰に尽くしてしまう

・相手の機嫌を敏感に察知し、自分の感情を抑える

・「本当の自分を出したら嫌われる」と感じてしまう



つまり、不安型の愛着スタイルは単に「依存しやすい性格」ではなく、生育歴に根ざした“対人関係のサバイバル戦略”なのです。自分を守るために身につけた方法であったことを理解することが、回復への第一歩となります。

人に依存しやすい不安型愛着障害を放置する危険性

不安型愛着の傾向をそのままにしておくと、人との関係がうまく築けなかったり、いつも同じようなパターンで傷ついてしまう…といった問題が繰り返されやすくなります。

たとえば、

相手に合わせすぎて疲れてしまう

感情の波に振り回されて自己嫌悪に陥る

安心できる人間関係が築けず、孤独感が深まる


といった状態が続くことがあります。

こうした状態を「性格だから」とあきらめてしまうと、本来持っている“安心して人とつながる力”が育ちにくくなってしまいます。

でも、気づけた今がチャンスです。今の自分の状態をやさしく見つめ、こころのクセを理解することで、少しずつ生き方を選びなおしていくことは可能です。


不安型愛着障害を克服|一人で取り組める対処法

不安型の愛着スタイルを見直していくうえで大切なのは、「強い不安に飲み込まれそうなときに、自分で少しずつ落ち着ける力を育てること」です。ここでは、特に不安型の人に効果的な2つの方法をご紹介します。


① 確認したくなったら、まず5分待つ

「返事がこない…嫌われたかも」「なんで既読スルーなの?」といった不安が高まったとき、すぐに確認の連絡を入れるのではなく、まず“5分だけ”待ってみましょう。

その間に、

お茶をいれる

手を洗う

深呼吸してみる など、


体を動かすことで気持ちをそらします。

この「ワンクッション」を置くことで、衝動的な行動をやわらげ、あとから自分を責める悪循環を防ぐことができます。


② 自分に安心を与える言葉を用意する

不安が強くなったとき、他人からの安心を求めたくなるのは自然なことです。でも、同時に「自分で自分に安心を与える言葉」を用意しておくことも、とても大切な自己調整の方法です。

たとえば、こんな言葉を自分にかけてあげてみてください。

「私は悪くない。ただ不安になっているだけ」

「返信がないのは、相手の都合。今すぐ返ってこなくても大丈夫」

「私は私のままで、大切にされていい」


これらの言葉は、“今ここ”の不安な気持ちに寄り添いながら、少しずつ心を落ち着かせていく助けになります。

最初はうまくできなくても構いません。大切なのは、「自分とちゃんと向き合ってみよう」というその姿勢なのです。


不安定型愛着障害の方からよくある質問

不安型愛着について学んでいく中で、多くの方から寄せられる質問をまとめました。不安や迷いを感じるのは、決しておかしなことではありません。むしろ、「理解しよう」「変わりたい」と思えたその気持ちこそが、変化の始まりです。ここでは、実際によくある質問に対して、専門的な視点からお答えしていきます。


Q1. 不安型愛着って、直せるものなんでしょうか?
はい、時間はかかりますが、じっくり向き合うことで変化は起こります。不安型の特徴である“見捨てられ不安”や“過剰な確認行動”は、気づきと練習を重ねることで少しずつ和らいでいきます。自分の感情やパターンに気づき、安心できる関係を一つずつ築いていくことが回復の道です。


Q2. 恋愛になると、いつも感情が乱れて疲れてしまいます。これも不安型のせいですか?
その可能性はあります。不安型の方は、恋愛相手に対して「見捨てられたくない」という気持ちが強く働き、安心よりも不安が先に立ってしまいやすい傾向があります。安心できる関係の中でも、自分自身の気持ちに気づき、過剰に反応しないための練習が有効です。


Q3. 友達との関係でも、「嫌われたかも」と感じてしまい、つい連絡を取りすぎてしまいます。
不安型の愛着を持つ方は、恋愛だけでなく友情関係でも“距離の取り方”に悩みやすいものです。「相手に嫌われないように」という気持ちから行動していると、自分の安心よりも相手の反応に振り回されてしまいます。少しずつ「自分の安心も大切にする」という視点を育てていきましょう。


Q4. 「察してほしい」「言わなくてもわかってほしい」と思ってしまいます…これも関係ありますか?
はい。不安型の人は、心の奥に「相手は私の不安や気持ちをくみ取ってくれるはず」という期待を強く抱きやすい傾向があります。これは過去に、自分の気持ちをうまく伝えられなかった経験や、言葉にしても理解されなかった体験が関係していることも。不安な気持ちを伝える練習も、少しずつ取り入れてみてくださいね。


Q5. 自分でなんとかしたいけど、一人で取り組めるか心配です。
そのお気持ち、とてもよくわかります。ここまで読み進めてきた方は、自分のこころに丁寧に向き合おうとしている証拠です。ただ、長年にわたり身についた“心のクセ”を一人で見つめ直すのは、ときに難しさも伴います。そんなときは、専門家に相談するという選択肢も検討してみてください。
カウンセリングでは、不安の背景にある思い込みや、繰り返される関係パターンを一緒に整理することができます。そして「どう変わっていきたいのか」を自分のペースで見つけていく場でもあります。
決して一人で抱え込まず、「ちょっと話を聴いてもらいたい」というところからでも、大きな一歩につながっていきますよ。


まとめ|あなたらしい人生を送る為に

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか?

不安型愛着障害は、単なる“依存しやすさ”ではなく、幼少期の体験や人間関係のなかで形成された“対人関係のパターン”です。「不安を感じやすい自分」を責めるのではなく、その背景にあるこころのクセや思い込みをやさしく見つめていくことで、新たな選択肢が見えてきます。

どんなに長く不安を抱えてきたとしても、「安心できるつながり」を築く力は誰の中にもあります。
このブログが、その第一歩となることを願っています。

専門家に相談してみませんか?

不安型の愛着スタイルを見直すことは、自分の内面と向き合う大切なプロセスです。

もし、「一人では難しそう」「誰かと一緒に整理していきたい」と感じたら、専門家に相談することもひとつの選択肢です。

カウンセリングでは、あなたのこころの動きや対人関係のクセを一緒に見つめ直しながら、「本当はどうしたかったのか」「これからどうしていきたいのか」をじっくり整理していくことができます。

気持ちを話すだけで、ふっと肩の力が抜けたり、「そんなふうに感じてよかったんだ」と思える瞬間が生まれることも少なくありません。

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まずは、あなたの今の気持ちや状況をそのままお話しください。無理に深掘りしたり、原因を追及するのではなく、「今ここで感じていること」に丁寧に寄り添う時間を大切にしています。

実際に受けた方からは、

「話すだけでこんなに気持ちが整理されると思わなかった」

「“大丈夫”って言ってもらえたことがすごく救いでした」


といったお声をいただいています。

一人で抱え続けてきた不安や寂しさに、少しでもやさしく光を当ててみませんか?
あなたのなかにも、「安心して人とつながる力」はちゃんとあります。
その芽を一緒に育てていくお手伝いを是非させてください。



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投稿者プロフィール

【愛着障害克服の専門家】田口れい
【愛着障害克服の専門家】田口れい
私自身も、かつて愛着障害で苦しんだ過去があります。
「満たされたい一心で無理をしてしまう」
「人の顔色を常に気にして、本当の自分を押し殺してしまう」
そんな日々を過ごす中で、いつの間にか自分のこころの声を簡単に無視できるようになっていました。
その結果、パニック障害からうつ病となり、3年間引きこもり生活を余儀なくされました。
「同じような悩みを持っている方に、私のように時間を費やしてほしくない」そんな想いで取り組んでおります。

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