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【貢ぎ癖のある恋愛】尽くしすぎる理由と解決方法

「また、貢いでしまった…」


気づけばいつも、自分ばかりが尽くして、疲れて、そして傷ついている。そんな恋愛を繰り返していませんか?

彼が困っていれば助けてあげたい。喜んでもらえるなら何でもしてあげたい。でも、ふと冷静になったときに、「私って何をやっているんだろう」と虚しさに襲われる。そんな気持ちを抱えながら、「でも、嫌われたくない」「捨てられるのが怖い」と、また自分を抑えて尽くしてしまう——。

貢ぎ癖のある恋愛には、ただの性格や癖では済まされない、深い心の背景が隠れています。

このブログでは、

  • ✅なぜ好きな人に尽くしすぎてしまうのか?
    ✅貢ぎ癖がある人に共通する特徴とは?
    ✅その背景にある心の傷や愛着スタイルとは何か?
    ✅そして、この苦しい恋愛パターンから抜け出すにはどうしたらいいのか?


といった視点から、貢ぎ癖のある恋愛に悩むあなたの心を解きほぐし、少しずつ「自分を大切にする恋愛」へと歩んでいくためのヒントをお届けします。

尽くすあなたは、優しすぎるのではなく、愛されたいと強く願ってきた人。
その願いが、ちゃんと満たされる恋愛に出会ってほしいと願っています。

目次

貢ぎ癖とは?

「貢ぎ癖」と聞くと、物を買い与える、金銭的に援助する、といったイメージが浮かぶかもしれません。
けれど、恋愛における貢ぎ癖は、単に“お金を渡す行為”だけではありません。

本質的には、相手に愛されるために自分を犠牲にしてでも何かを与え続けてしまう心理的なパターンのことを指します。


与えすぎることで関係を保とうとする行動

貢ぎ癖のある恋愛では、次のような行動が見られます。

相手のために金銭・時間・労力を使いすぎてしまう

自分の予定や感情を後回しにして相手を優先する

「頼られる=必要とされている」と思い、尽くすことで自分の価値を感じる



一見「尽くしているだけ」のように見えても、その根底には「愛されたい」「嫌われたくない」「見捨てられたくない」という強い不安があります。





自覚しづらい「尽くしすぎ」の恋愛

貢ぎ癖がある人の多くは、自分が“貢いでいる”という自覚がありません。

「彼は困っていたから助けただけ」

「これくらい当然のこと」

「私がやりたくてやっている」



そんなふうに、自分の行動を“正当化”しながら、本当は心のどこかで「疲れている」「虚しい」「報われていない」と感じているのです。

そしてその想いに気づいたときには、もう心もエネルギーもすり減ってしまっている…そんなケースも少なくありません。





恋愛が「自己犠牲」になっていないか?

健全な恋愛関係とは、お互いを大切にし合いながらバランスを取っていくものです。

ですが、貢ぎ癖のある恋愛では、自分を犠牲にしてでも相手に尽くしてしまうために、関係性のバランスが崩れやすく、相手との関係も、自分自身も壊してしまう結果につながっていきます。


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貢ぎ癖がある人の特徴

貢ぎ癖を持つ人には、いくつかの共通した傾向があります。
ここでは、心の深い背景に触れる前に、まずは日常の中で見えやすい行動・思考パターンを整理してみましょう。


1. 断ることが苦手で「NO」が言えない

相手に頼まれると断れず、自分の予定や体調よりも「嫌われないこと」を優先してしまいます。
心の中では「無理かも」と思っていても、顔では笑って引き受けてしまう——そんな場面、思い当たる方も多いのではないでしょうか。





2. 恋愛が始まると“自分”がなくなる

付き合い始めると、相手中心の生活に変わってしまいがちです。服装やスケジュール、趣味までも相手に合わせ、「自分らしさ」を手放してしまいます。

その結果、友達との予定が減ったり、以前はよく話していた人と疎遠になったりすることもあります。相手を最優先にすることで安心を得ようとする反面、気づけば「私は何が好きだったんだろう?」と、自分を見失ってしまうのです。





3. 「見返りはいらない」と言いながら、心では期待している

「私は好きでやってるから」
「見返りなんて求めてない」

そう言いながらも、どこかで「ありがとう」の一言がほしかったり、無視されたり冷たくされたときに強く傷ついてしまうことがあります。

これは、本当は認めてほしい・愛されたいという気持ちがある証拠です。





4. 自己否定が強く、「私なんて…」が口ぐせになっている

自分に自信がなく、「どうせ私なんて…」「私が悪いのかも」と思ってしまう癖があります。そうした自己否定の気持ちが、「もっと頑張らなきゃ」「尽くしてやっと愛される」という思考につながっていきます。





5. 一人になるのが怖い

恋人がいないと不安で仕方なくなり、LINEの返信が遅れるだけで頭が真っ白になってしまう。

“誰かがいないと自分の価値を感じられない”という状態は、貢ぎ癖の根本にある不安のあらわれでもあります。


尽くしすぎる理由と愛着障害の関係

恋愛で尽くしすぎてしまう行動には、表面的な優しさや性格だけでは説明できない心の深い背景があります。その根底にあるのが、「愛着の問題」です。


愛着とは何か?

「愛着」とは、幼い頃に親や養育者との間で築かれる心のつながりのパターンのことを指します。
子どもは、安心できる存在とのやり取りを通じて、「私は大丈夫」「人は信じていい存在」という感覚を身につけていきます。

しかし、

親が感情的に不安定だった

無視されたり、過干渉だった

条件つきの愛情(良い子のときだけ褒められる)だった



といった経験があると、「どうせ愛されない」「捨てられるかもしれない」という不安を抱えたまま大人になります。

このような愛着のゆがみは、大人の恋愛関係に大きな影響を与えるのです。





不安型愛着スタイルと貢ぎ癖の関係


とくに「不安型愛着」と呼ばれるスタイルの人は、

相手の気持ちに過剰に敏感

嫌われないように頑張りすぎる

捨てられる不安から、尽くしすぎる


という傾向を持ちます。これはまさに、貢ぎ癖の恋愛行動と一致しています。

恋愛相手に対して、

何かしてあげなければ愛されない

私が頑張らないと関係が終わってしまう


という思い込みがあるため、無理をしてでも尽くしてしまうのです。





愛着の傷は「恋愛のパターン」として現れる

大人になってから「なぜ私はこんなにも愛に飢えているのか」「どうして都合よく扱われる恋ばかりしてしまうのか」と感じている人は、実は子どもの頃に受け取れなかった“無条件の愛”を、今も探し続けているのかもしれません。

恋愛における貢ぎ癖は、

愛されたかった記憶の延長線上

「今度こそは大切にされたい」という切実な願い


として現れている場合もあります。


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貢ぎ癖のある恋愛を放置するとどうなる?

「好きだから尽くしているだけ」と思っていたのに、気づけば心がボロボロになっていた。
そんな状態を放置してしまうと、恋愛だけでなく、あなた自身の人生そのものがゆっくりと蝕まれてしまうことがあります。


心の疲弊と自己否定の悪循環
尽くしても報われない恋愛を繰り返していると、次第に「私って何なんだろう」「どうせ私なんか」といった深い自己否定の感情が積み重なっていきます。

自分の気持ちを後回しにすることが当たり前になると、本音がわからなくなり、「自分の人生を生きている感覚」を失ってしまうこともあります。


間違った関係性のパターンが強化される
「尽くせば愛される」という思い込みのまま恋愛を続けると、相手に依存されたり、都合よく扱われたりする関係が定着していきます。

それが続くと、恋愛のたびに心がすり減り、“愛されるには無理をしなきゃいけない”という刷り込みが強化されてしまうのです。


人間関係全体にも影響する
恋愛のことで頭がいっぱいになりすぎて、友人関係や仕事に集中できなくなるケースもあります。
その結果、以前は仲の良かった友人と会う機会が減ったり、連絡が途絶えがちになったりして、気づけばいつの間にか独りぼっちになってしまっていたという人も少なくありません。 こんなふうに、「尽くさなきゃ嫌われる」という不安は、恋愛以外の人間関係にも広がってしまうことがあります。

そうなると、本来の自分の価値観や軸がどんどん曖昧になり、他人軸でしか生きられなくなってしまうのです。




このままで大丈夫かな?
そんなふうに感じたときこそ、変わるタイミングです。

ずっと我慢してきた気持ちに気づいたあなたは、もうすでに“変わる準備”が整いつつあるのかもしれません。

どんな小さな一歩でも構いません。

自分の気持ちを大切にするという選択が、これからの恋愛だけでなく、人生そのものを少しずつ変えていくきっかけになります。

まずは、自分の気持ちに正直になるところから始めてみましょう。


貢ぎ癖のある恋愛をやめるための解決方法

貢ぎ癖のある恋愛から抜け出したい——そう思っても、これまでの癖や不安から、すぐに行動を変えるのは難しいこともあります。

まず大切なのは、「尽くさないと愛されない」という思い込みに気づき、少しずつその信念をゆるめていくことです。


与えることでしか愛されない、という思い込みを手放す

貢ぎ癖がある方の多くは、「与えること=愛される方法」だと思い込んでいます。

でも実際には、

与えすぎても感謝されない

頑張っても報われない

尽くしても相手の態度は変わらない


こうした経験を重ねながらも、「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い詰めてしまうのです。

この思い込みは、過去の関係性で学んだ“生き残るためのルール”かもしれません。

でも今は、自分の気持ちを犠牲にしなくても、人とつながる方法があるはずです。
では、そのためにどんな行動をしていけるでしょうか?


「与えたこと」と「本当はしてほしかったこと」を書き出してみる

おすすめのワークのひとつが、「自分がしたこと」と「本当は自分がしてほしかったこと」を並べて書いてみる」という方法です。

このワークの目的は、「私はただ貢いでいただけではなく、何かを求めていたんだ」と気づくことです。

たとえば、こんなふうに書き出してみます。

与えたことと本当はしてほしかったことを見つめる図


このように、「私がしてきたこと=実は、自分が求めていたことの裏返しだった」と見えてくると、「私はちゃんと、愛されたいと思っていたんだ」という本音に気づくことができます。

この行動の本質は、

自分の行動を責めるのではなく、

その背景にある「本当の気持ち」を見つけてあげること


それができるようになると、「尽くすこと」から「自分を大切にすること」へと、恋愛のスタンスが少しずつ変わっていきます。


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尽くさないと不安|このようなお悩みに私ならこう向き合います

ネットでこのようなお悩みを目にしました。

「喜ばせたくて、つい彼に高いプレゼントをしてしまいます。そのときは“これで喜んでくれるかも”と嬉しい気持ちになるんですが、あとで“私、何やってるんだろう…”って自己嫌悪に襲われるんです。断られたこともあるのに、それでもまた次の機会を探してしまう自分が苦しいです。」


この方の悩みには、「愛されたい」「認められたい」という気持ちが切実ににじみ出ていますね。

もしこの方が私のカウンセリングに来られたら、まずは「あなたが間違っているのではない」ということを丁寧にお伝えします。なぜなら、この“貢ぐ”という行動は、単なるお金や物の問題ではなく、「私はあなたにとって価値のある存在でいたい」「見捨てられたくない」という思いの表れだからです。

私はその気持ちの奥にあるものにそっと耳を傾けながら、こんな問いかけをしていくかもしれません

・プレゼントを渡すことで、どんな安心感を得ていましたか?
・本当は、どんなふうに大切にされたいと思っていたのでしょう?


すると、この方自身も気づいていなかった「本当はこうしてほしかった」という気持ちが、静かに浮かび上がってくるかもしれません。

無理に“貢ぐのをやめましょう”とは言いません。

まずは、行動の裏にある“本当の願い”に気づくことが、癒しの一歩になります。

そして、「与えることでしか愛されない」という思い込みに少しずつ揺らぎが出てくるように

与えなくても愛された経験

ただ一緒にいるだけで受け入れてもらえた記憶

自分を責めなかった時間


最終的には、「何かをあげなくても、私は愛されていい存在なんだ」という感覚を少しずつ取り戻すことを目指していくでしょう。
だって、あなたが無理をしなくても愛される世界は、きっとあると私は思うからです。

→ 詳しい私のプロフィールはこちらから

貢ぎ癖の悩みを持つ方からのよくある質問

恋愛で「貢ぎ癖があるかも」と感じている方からは、たくさんの不安や迷いの声が寄せられます。
ここでは、よくある5つの質問をご紹介しながら、心の背景や愛着の問題に触れつつ、一つずつお答えしていきます。


Q1. どうして私は好きになると、いつも尽くしすぎてしまうのでしょうか?
尽くしすぎる背景には、不安型の愛着スタイルが関係していることがあります。幼い頃に「愛されるためには我慢しなければならない」と感じていた人ほど、大人になっても「頑張らないと捨てられる」「何かをしていないと愛されない」と思い込みやすくなるのです。
まずは、「尽くす=愛の証」ではないという視点を、少しずつ心に育てていくことが大切です。


Q2. 「NO」が言えず、どんどん疲れてしまいます。私は弱いのでしょうか?
それは弱さではなく、過去の人間関係の中で身につけてきた“心のクセ”です。
特に愛着不安を抱えて育った方は、相手の顔色をうかがって自分を後回しにすることが習慣になっていることがあります。
あなたが「断れない」と感じてしまうのは、過去にそうすることで人間関係が穏やかに保たれたという経験の繰り返しによって、自然と身についた反応なのかもしれません。


Q3. 貢いでしまったあと、いつも自己嫌悪になります。どうして私はこうなるのでしょう?
自己否定の感情が強い方ほど、「またやってしまった…」「私は価値がない」と感じてしまいやすいものです。でもその行動の背景には、“誰かに受け入れてほしい”という自然な願いがあるはずです。
自分を責める代わりに、「私はそれほど誰かに大事にされたかったんだな」と気づいてあげることが、心を立て直す一歩になります。


Q4. どうして“ダメな相手”ばかり好きになってしまうのでしょうか?
これはとても多いご相談です。
愛着に不安を抱えていると、「相手が振り向いてくれたときにようやく自分の価値を感じられる」という構造ができてしまうことがあります。
だからこそ、“満たされない相手”に惹かれやすくなるのです。そのパターンに気づけた時点で、もう変化の一歩は始まっています。


Q5. 一人で向き合えるか不安です。誰かに頼ってもいいのでしょうか?
はい、もちろんです。愛着に関わるテーマはとても繊細で、ひとりで抱えるには重たいものです。
「少しでも誰かに話を聞いてもらいたい」「自分の気持ちを整理したい」と思ったときには、信頼できる人や、専門家の力を借りるという選択肢もあります。
誰かに頼ることは、弱さではなく、回復のはじまりです。話すことで心が軽くなることも多いので、どうかご自身のタイミングで「相談してみる」という選択肢を思い出してみてくださいね。


まとめ|自分を大切にする恋愛をするために

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
いかがでしたか?

「貢ぎ癖がある恋愛」には、単なる性格や癖ではなく、心の奥にある「愛されたい」「見捨てられたくない」という切実な思いが隠れています。

その思いに気づいたあなたは、すでに大きな一歩を踏み出しています。

尽くしすぎることでしか関係を保てない恋愛から、「自分を大切にしながら築いていく関係」へと変わっていくことは、決して夢ではありません。
あなたの心にやさしく触れながら、少しずつ、無理のないステップで進んでいきましょう。

専門家に相談してみませんか?

愛着の課題や恋愛の悩みは、とても複雑で深いものです。
頭ではわかっていても、感情がついてこない。やめたいのに、また同じことを繰り返してしまう。

「心がしんどい」「モヤモヤして整理できない」——そんなときこそ、誰かの力を借りてもいいのです。

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ご自身のペースでゆっくりと気持ちを整えながら、「もう同じ恋愛を繰り返したくない」「もっと自分を大切にしたい」という願いに寄り添っていきます。

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投稿者プロフィール

【愛着障害克服の専門家】田口れい
【愛着障害克服の専門家】田口れい
私自身も、かつて愛着障害で苦しんだ過去があります。
「満たされたい一心で無理をしてしまう」
「人の顔色を常に気にして、本当の自分を押し殺してしまう」
そんな日々を過ごす中で、いつの間にか自分のこころの声を簡単に無視できるようになっていました。
その結果、パニック障害からうつ病となり、3年間引きこもり生活を余儀なくされました。
「同じような悩みを持っている方に、私のように時間を費やしてほしくない」そんな想いで取り組んでおります。

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